分かったのは意外と最近

急な腹痛の原因が盲腸がだった、なんて話は聞いたことがないでしょうか?
私も学生時代、お腹が痛くなった友達に、
お前盲腸じゃないの?
なんて冗談を言った覚えがあります。
しかし、名前は知っていても、実際のどんな病気なのかを理解している人は少ないかもしれません。

盲腸は右の骨盤内に位置する大腸の一部です。
小腸との連結部位で、大腸が始まる場所です。

盲腸の原因は、厳密に言うと盲腸にはありません。
盲腸の医学的な名称は虫垂炎と言いますが、盲腸の先に付着する虫垂というヒモがその犯人です。
虫垂が何らかの理由で炎症を起こし、腫れたり、膿んだりして痛みが起こるのが、いわゆる盲腸です。

虫垂は、長い間その役割が分かっていませんでした。
そのため、切っても問題がない組織とされ、盲腸は手術で切除するのが一般的な治療法でした。

しかし、2014年のことです。
虫垂は腸内環境や免疫に関係する臓器であるということが分かりました。
粘膜免疫において重要な組織であり、腸内細菌のバランスに大きく関わっていることが判明したのです。
さらに、潰瘍性大腸炎やクローン病等の炎症性腸疾患との関係も指摘されています。

これは恐らく虫垂に限った話ではありません。
人体において、医学ではまだまだ解明できていない機能や価値は、山のように存在するでしょう。
エビデンスだけで人体の価値を測ることは本来ナンセンスなのです。