身体はちゃんと知っている

人間からすると、動物の本能とは全く不思議な能力です。
例えば、サケが卵を産むために生まれた川をさかのぼる。
また、渡り鳥が季節の変わり目に他の場所を目指して飛び立つ。
クモだって、教えられたわけでもないのに、時に芸術的でさえあるクモの巣を張ります。
本当に不思議としか言いようがありません。

一方、人間には、そういった力は存在しないのでしょうか?
先日助産師さんから、それに関連する非常に興味深い話を聞きました。

・妊婦さんAの話 
『陣痛が来た時、
お腹の赤ちゃんが右を向いて!今度は左!
と教えてくれていてその通りにしている時は全く痛みはなかったんです!
でもお医者さんが来て「それじゃあ産まれないから!」と姿勢を指示されて
そこから痛くてたまらなくなりました!
この話は誰も信じてくれなかったけれどどう思いますか?』

・妊婦さんBの話 
『妊娠中に普段は絶対食べられないホルモンやウナギが無性に食べたくなった時期があったんです!
そしてそれはある時期だけでそれが過ぎるとまた食べられなくなって…
調べてみたら赤ちゃんの心臓が作られていると言われる時期にハツが食べたくなって
小腸が作られるという時期にはモツが、脳が作られるという時にはウナギが、
生まれる直前皮下脂肪が蓄えられる時期には油を飲みたくなりました!』

私も施術を通して、身体はすでに知っているという確信を持っています。
例えば、関節の矯正でも、集中していた力が解放されると、関節は自然と正しい位置へと戻っていきます。私がするのは不自然な力の解放だけで、特に関節をはめ込んだりするわけではありません。

検査結果は非常に大事です。
医学の進歩はデータに下支えされていると言っても過言ではありません。
その恩恵は、実際計り知れない部分はあるでしょう。

しかし、現代においては、データが優先される余り、感じることが軽視されているような気がします。
本来は、あくまでも感覚を支えるための情報だったはずです。

人間も動物であり、生きるために備わっている本能があります。
実はここでご紹介した話も、決して不思議ではないのです。
自分の身体を信じれば、必ず身体は応えてくれます。
現代人は身体がそういうふうに出来ていることを、すっかり忘れているだけなのです。