症例報告 60代 女性 手術後の体力低下
腎臓がんで左の腎臓を摘出したという女性です。
お腹を切る大手術で、1ヶ月半経った現在でも体力が戻らないということでした。
手術の跡がつっぱって、服に当たると痛いと言います。
その他、食欲の低下や身体がスッキリとしない状態が続いているとのことでした。
まず、エネルギーが低下しているのを感じます。
背中や腰もカチコチで、緊張状態が抜けていません。
病による不安からか、頭も固く、身体に余裕がないような印象です。
気になったのは傷口の癒着です。
表面上は傷が塞がっていますが、上から手を当てると身体の内部まで固さが連続しているのを感じます。
触ると痛いそうですが、少し我慢をしてもらい、傷を柔らかくするように力を加えていきます。
さらに、この方は心筋梗塞の既往もあるので、胸郭の動きも非常に固くなっています。
呼吸はエネルギーを回すためには非常に大切です。
心臓の可動性を出し、胸が膨らむようにゆるめていきます。
また、手術がトラウマ化しているのか、自律神経が緊張状態に傾いています。
これをエネルギーによってトラウマに働きかけ、さらに施術によって頭の緊張を解放していきます。
その他、骨格、隔膜等、身体の協調性を整え、体液の循環を促します。
施術後は、背筋が伸び、見るからに調子が上向いたのが分かります。
ご本人的にも、大分楽になったと喜んでおりました。
意外かもしれませんが、施術をすることで術後の経過も改善します。
不調とは、身体が整っていないために表出している自覚症状です。
身体が整うと治癒力が高まり、元気になるスピードも変わってくるのです。

