我慢は毒

ナイフで指を切って血が出てしまった。
指を切れば痛いのが普通ですが、その感じ方は人それぞれです。
激痛だと大騒ぎする人もいれば、あまり痛みを感じない人もいるでしょう。
中には、痛いことに気持ちの良さを感じている人もいるかもしれません。
指が切ったことは事実ですが、どう解釈するかによって感じ方は違ってきます。

大人になると感情を理性でもってコントロールします。
泣きたい時でも泣けない、怒りたい時でも表面には出さない。
子供と違って感情を表に出すことを良しとされません。

感情は、身体と密接に結びついています。
ナイフで傷がつくと身体がダメージを受けるように、感情によっても身体はダメージを受けるのです。
本人があまり感じていないというのは、自分の解釈であり事実ではありません。
感情の影響によって、すでに身体はダメージを受けているのです。

先日来院された患者さんは、自分が感情の影響で身体がツラくなっていることに気付いてないようでした。
話を聞くと、普段から我慢をしているそうで、なるべく忘れるように心がけているそうです。
しかし、それは訓練によって感じないようにしているだけで、身体は傷を負っています。
我慢は毒と言いますが、健康上は悪影響を及ぼしてしまうのです。