ハゲタカジャーナルだけじゃない
急増する粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」に複数共通点 文科省調査
掲載料を目的にずさんな審査で論文を掲載する粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」と判定された約1万7000誌について、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が調べた結果、約7割が掲載論文のデジタル保存の決まりを持たないなど、共通する複数の特徴が明らかになった。
ハゲタカ誌には明確な定義がなく、健全な学術誌との区別が難しかったが、複数の特徴が浮かび上がったことで、今後の対策に生かせる可能性がある。
ハゲタカ誌は、インターネット上で無料閲覧できる学術誌に紛れ込む形で急増している。
問題点として、第三者による査読(論文の内容チェック)が不十分▽無許可で著名な研究者を編集委員として記載――などが指摘されている。
論文で認められた○○と聞くと、なんだかとてもスゴイものに感じてしまいます。
しかし、論文と言っても中身には相当幅があり、お金さえ出せば掲載できてしまうものもあります。
その掲載料は論文の種類や長さによって異なり、幅がありますが数万円から数百万円で掲載できるそうです。
なぜこのようなハゲタカジャーナルが無くならないのでしょう。
実は商業目的での利害関係があり、日本人は特に権威に弱いため、企業にも利用されているという事実があるのです。
健康グッズや健康食品などの裏付けとして紹介される論文には、こういった類が多いかもしれません。
しかし、一般の論文でも実は同じような構図が存在しています。
企業がお金を出して、企業の活動内容に対し有利な結論を導き出すような論文です。
研究をするためにはお金が必要です。
そして、国からの研究費はどんどん縮小傾向にあるため、そのスポンサーは資金が潤沢な企業です。
しかし、研究の結果、そのスポンサーが望まないような結果が出たらどうでしょう。
今後、その企業の扱う製品が売れなくなる可能性があり、資金提供も打ち切られてしまうでしょう。
アカデミックな世界においても、やはりスポンサーの意向は絶対なのです。
現在、医学分野における多くのスポンサーは製薬会社です。
そして、多くのエビデンスの元になっている研究は、その製薬会社がスポンサードした研究です。
研究者が忖度し、結論ありきで執筆された論文は、果たしてどれほどまで信頼に足るものなのでしょう。
ハゲタカジャーナルは問題ですが、こういったことも、論文の質が低下している原因なのです。

