手術成功のその先に
世界初の完全にロボットで行う両肺移植手術に成功、従来に比べ術後の痛みも軽減 米
米ニューヨークの病院で、世界初の完全にロボットで行う両肺移植手術が行われ、成功した。
この手術は治癒プロセスを早め、入院期間を短縮することを目的としている。
ロサンゼルスの病院が2022年に部分的なロボットによる片肺移植手術を実施したほか、昨年9月にはニューヨーク大学ランゴーン・ヘルスセンターで、初の完全にロボットによる片肺移植手術が実施された。
今回の手術は、こうした低侵襲(患者の身体への負担が少ない)手術をベースにしている。
完全な、ロボットによる手術。
まさに未来の医療の形を体現したニュースでしょう。
肺の手術は身体への侵襲性が大きく、手術による後遺症が問題でした。
術野を大きく広げるため、神経へのダメージによる痛みが問題だったのです。
しかし、この手術では5cm程度の切開で済むと言います。
これまでが20センチの切開だったことを考えると、その成果はとても大きなものでしょう。
ロボットの正確な手技によって、助かる人が増えるのはとても良いことだと思います。
しかし、そうなってくると、いよいよ人が死なない社会が待ち受けています。
今でも青息吐息の現役世代の背中には、さら医療費や社会保険の大きな負担がさらにのしかかるでしょう。
果たして、移植による延命は良いことなのでしょうか?
手術が成功したのは良いことですが、これから先、患者は免疫抑制剤なしでは生活ができないでしょう。
そして、金銭的な余裕がないと、こういった手術も受けることができないのです。
便利になると、一方では不便が生まれます。
表面的にはハッピーに見えますが、実に難しい話なのではないでしょうか。

