結局、続けたもん勝ち
才能ある若者の育て方が判明【特化すべきか、色々やらせるべきか】
これまでの教育現場や英才教育プログラムでは、比較的一貫した考え方が採用されてきました。
それは、若い頃に優れた成績を示すこと自体が、将来の成功を示す重要なサインであるという前提です。
学校成績が突出している子どもや、若年大会で好成績を収める選手、幼少期から高度な演奏技術を示す音楽家の卵などが、早い段階で選抜されてきました。
そして、その分野に特化した訓練を集中的に行うことで、才能を最大限に伸ばせると考えられてきたのです。
この発想の背景には、若年層や学生、若手選手を対象とした研究で、早期の高成績や大量の専門的練習が、
その後の成績と関連していると示されてきたことがあります。
多くの研究は若年からサブエリート層を中心に行われており、成人期に世界トップへ到達した人々が、若い頃にどのような発達をしていたのかは、
ほとんど検証されていなかったのです。
本当に、若い頃に優れていた人が、そのまま世界最高峰に到達しているのでしょうか。
対象となったのは、ノーベル賞受賞者、著名なクラシック音楽作曲家、オリンピックメダリスト、世界トップレベルのチェスプレイヤーなど、
その分野で疑いなく最高水準に達した人物たちです。
重要なのは、科学、音楽、スポーツ、チェスという異なる領域を横断して分析した点です。
その結果、分野を超えて共通する発達パターンが明確に浮かび上がりました。
最も衝撃的な発見は、若い頃に優秀だった人と、成人期に世界トップへ到達した人は、ほとんど同一人物ではなかったという点です。
たとえば、若年期に世界トップ10に入っていたチェスプレイヤーと、成人期に世界トップ10に到達したプレイヤーを比べると、約90%が別人でした。
同様の傾向は、学業成績やスポーツ競技でも確認されています。これは単に途中で脱落した人が多いという話ではありません。
若年トップ層と成人世界トップ層は、同じ人がそのまま成長したと同じ人がそのまま成長したというより、
異なる発達の道筋をたどっていたと考えられるのです。
もう一つ重要なのは、世界トップに到達した人々の多くが、若年期に突出した成績を示していなかった点です。
ノーベル賞受賞者や世界的音楽家、オリンピック王者の多くは、若い頃に同世代で目立つ存在ではありませんでした。
論文では、「成人期のピークの高さと、若い頃の成績を比べると、成績が早く高かった人ほど、必ずしも最終的な頂点に到達していない傾向が見られた」
と報告されています。
早くから目立つこと自体が、最終的な頂点に届くかどうかを正確に示す指標ではないという傾向が、分野を超えて共通していたのです。
成長のスピードは人それぞれです。
早くから頭角を現して活躍をする人もいれば、大器晩成型もあります。
しかし、一番大事なのはやり続けることではないでしょうか。
石の上にも三年
継続は力なり
雨だれ石を穿つ
このような言葉があるように、一つのことをずっと続けている人間には勝てません。
才能という部分も大事ですが、時間だけはすべての人にとって平等です。
努力の方向性さえ間違わなければ、時間と共に力がついていくでしょう。
ただ、自分に不向きなことは、継続をしても少し厳しいかもしれません。
上達するかもしれませんが、苦しい道を歩むことになるでしょう。
例えば、私は体質的に筋肉が付きにくい体質です。
以前はそれがコンプレックスで、ジム通いや食事に気を付けていたことがありました。
しかし、運動をすればするほど痩せていき、自分が目指す体にはいくら頑張っても近づきません。
自分に向いていないと、努力に対する見返りが少ないため、モチベーションにもつながりません。
自分に向いていることを継続するというのも、一つのキーワードです。
私は治療家が天職だとは思いませんが、向いている要素は持っていると思います。
辞めることを考えたこともありますが、続けたことでレベルが上がり、自信が持てるようになりました。
この先、何かがあったとしても、腕がある限りはどこでもやっていけるでしょう。
会社に縛られない生き方ができているのは、継続してきたおかげだとしみじみ感じています。

