医療費は増えているが病気は減っているのか?
先日、2022年度の国家予算が閣議決定されました。
来年度の予算は107兆5964億円で、そのうちの社会保障費は36.2兆円で国家予算の三分の一を占めています。
社会保障費は年々増加の一途をたどっており、ますます高齢化が進む日本では、今後も決して縮小することはないでしょう。
医療費が増えて、人々は健康になっているのでしょうか?
むしろ、今まで聞かなかったような病気が増え、ガンの患者も減ることはありません。
薬を飲む量が増えて、どんどん健康とはかけ離れていっているように、私には見えます。
薬は対症療法です。
出ている症状に対して、それを打ち消すような薬を飲んで、症状を消す。
確かに変化はするかもしれませんが、それは治っているとは言えません。
現代医学は細かい部分では研究が進み、ミクロな現象については詳細に分かるようになりました。
しかし、肝心の、なぜ病気になってしまうのかの原因については全く分かっていません。
統計学的なデータから、例えば、40~50代の女性に多いということ等は言えるかもしれませんが、そもそもの、なぜ起きるのかについては、全く歯が立たない状況なのです。
私は身体を包括的に捉えています。
身体を大きな目線で見ると、他の部位が影響し、症状の原因になっているということがほとんどなのです。
痛みの部位に原因はありません。
遠く離れた組織が身体の協調性を見出し、症状の場所に影響しているのです。
私はそれを数多くの臨床経験から実感し、また、確信しています。
私が取り扱う分野は、医学で言えば整形外科的な領域ですが、恐らく内科的な病も同じでしょう。
恐らく、何か病を引き起こす他の要因があり、その結果、障害が起こっているに過ぎないと私は思うのです。
木を見て森を見ず。
ご存じかもしれませんが、これは小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことを言います。
まさに今の現代医学は、木を見て森を見ずだと思うのです。
生命に関しては、部分をいくら詳しく調べても、決して全体は分かりません。
生命はまず全体があるものであり、部分は全体の付属物だからです。
その証拠に、いくら技術が進んでも、未だに科学では生命を生み出すことができません。
生命は、部分ではなく、全体が大事なのです。
このことに気付かない限り、医療費は増えるばかりで、病人はもっと増えていくでしょう。
私たちには治癒力が備わっており、身体にはすべての薬が備わっている。
そして、部分だけを見ても、決して全体は分からない。
西洋医学を否定するわけではありませんが、今の見方はあまりにも視野が狭いと思うのです。
結局、今の医学は教育の問題であり、その根底には利権の問題があります。
現代医学は、お金を生むための医学に成り下がっているのです。

