余白のシステム
樹脂やセメントで隙間なく固めた構造物。
何もなければ非常に頑丈ですが、地震が起きた場合はひとたまりもないでしょう。
遊びがないために融通が利かず、力の逃げ場がないためです。
逆に、ゆるく建てられた木造建築は、大きな力を逃がすことができます。
地震が多いこの国で古い建物が多く残っているのは、まさに木造建築の遊びのおかげです。
身体にも遊びのシステムが随所にみられます。
例えば、自分で指を曲げてみて下さい。
一見するとそこが限界のように感じますが、手で押し込むともう少し曲げることができます。
そのちょっとのスペースが関節の遊びです。
筋肉においても、意識的に発揮できる力には制限があり最大で70~80%程度だといいます。
これが取り払われた状態が、かの有名な火事場の馬鹿力です。
身体には環境に適応するためのシステムとして、遊びをうまく用いています。
私たちが不調を感じるのは、身体の遊びが失われて、バランスが取れなくなっているからなのです。

