生老病死

ブッタは生老病死という言葉を説きました。

生まれたくなんてなかったのに
老いたくない、ずっと美しくありたい
病気になんてかかりたくない
死にたくない

これらは人間が誰一人として逃れることのできない苦しみです。
誰一人として老いない人はいないし、死なない人はいません。
逃れようとすると苦しくなります。
苦しみから逃れるためには受け入れること以外に方法はありません。

現代は医療技術が進み、手術によって容姿を変えることができるようになりました。
一時的にはキレイになり、満足のいく姿を手に入れることができるでしょう。

しかし、老いは平等にやってきます。
いくら美にお金をかけたとしても、老いを止めることは出来ません。
時間の経過とともに、だんだんとほころびが出てくるでしょう。

先日、患者さんからとある美容の手術を受けるということを聞かされました。
本人が決めたことなので私には引き止める権利はありません。
ただ、なんだかずっとモヤモヤとしたものが残っています。

コンプレックスを解消できるのであれば、それでいいかもしれません。
しかし、私にはリスクがとても大きいように思うのです。

健康の観点から見ると、手術は必ず身体に傷を作ります。
瘢痕化した傷は、時間の経過とともに身体に影響を大きくします。
直後は良くても、その後の経過が非常に心配なのです。

また、手術がうまくいったとしても、苦しみ自体が無くなることはありません。
恐らく違う部分が気になるようになり、それがまた苦しみの種となります。
外に求めれば求める程、必ず苦しみは続いていきます。

満足をするのは自分の心であり、本当に大事なのは心の在り方です。
内に求め、心の受け止め方を変えることこそ、苦しみから解放される唯一の手段なのです。

なんだかやるせない気持ちでいっぱいになってしまいました。