イグノーベル医学賞に注目
先日、おしりから呼吸ができるという研究がイグノーベル賞を受賞し、話題になりました。
ドジョウが腸でも呼吸ができることは知っていましたが、まさか哺乳類で同じことができるのには驚きです。
この研究は不真面目なものかと思いきや、新生児医療や人工呼吸器の発展に寄与する可能性があるそうです。
タイトルから受けるイメージとは違って、全く侮れません。
この研究はイグノーベル生理学賞ですが、私が気になったのはイグノーベル医学賞です。
『痛みを伴う副作用がある偽薬は、痛みを伴わない偽薬よりもよく効く』という研究です。
これは、痛み止めの点鼻薬という名目で、食塩水と、食塩水に辛味成分を加えたものを比較した研究です。
食塩水には痛み止めの効果はないため、全くのこの点鼻薬は全くの偽薬です。
被験者に熱さの刺激を与えて、直後に、点鼻薬による痛みの感じ方を評価してもらったそうです。
その結果、辛味成分入りの点鼻薬の方が痛みを感じにくいという結果になったとのことでした。
痛い刺激で良くなったと感じるのはまさに、このことでしょう。
この時、治癒力が身体のダメージの回復を上回れば症状は良くなっていくでしょう。
しかし、そこまでの治癒力が発揮されなければ、元に戻ってしまいます。
ここで怖いのが、この一時的に良くなったという経験が成功体験として記憶されてしまうところです。
痛みが強ければ強いほど良くなると思ってしまい、どんどん強い刺激を求めるようになってしまいます。
こうなってしまうと、強い刺激は体を破壊してしまうため、あまり良いことではありません。
多くの場合、症状が進行しているケースが多く、原因へアプローチできなければ効果は一時的です。
こういった効果も治癒には必要不可欠ですが、やはり使い方次第なのです。

