時間の貧困

日本に忍び寄る第4の貧困:「時間の貧困」とは何か?

残業を片づけ、駅ナカで夕食をテイクアウトしながら帰路につく――そんな日常を繰り返すうちに「今日は自分のために使えた時間がいったい何分あっただろう」と立ち止まった経験はありませんか。

横浜市立大学(YCU)で行われた研究によって、この“モヤモヤ”をたった6つの質問で数値化できる日本語版「主観的時間貧困尺度」が開発されました。

仕事・家事・育児に追われる私たちの「時間が足りない!」という感覚を点数化したところ、そのスコアは睡眠不足や幸福感の低下、社会的孤立、さらには仕事満足度の低下と驚くほど正確に連動していたのです。

忙しさは、気づかぬうちに「見えない貧困」へと姿を変え、私たちの心身をむしばんでいるのかもしれません。

あなたの“時間残高”はいま黒字でしょうか、それとも深い赤字でしょうか?

この世には等価交換の法則が働いています。
物質的には豊かになった現代ですが、やはりそれと引き換えになっているものがあることは忘れてはいけません。

私が子供の頃と比べても、世の中は非常に便利になりました。
ネットを使えば、欲しいものが次の日には届いていますし、調べ物をする時もわざわざ図書館に行く必要がありません。
ユーザーとしてはありがたいサービスですが、その裏では、多くの人の時間と健康が引き換えになっているでしょう。

果たして、そこまでの豊かさは必要なのでしょうか。
翌日配達が当たり前になれば、逆に、配達に時間がかかるということがストレスになるということです。
便利が当たり前になると、不便に感じることも増えます。
少しの我慢ができなくなってしまい、心の余裕が失われてしまうのです。

AIは確かに便利かもしれません。
しかし、今まで以上に失われてしまうものも増えてしまうでしょう。
現代人の時間や健康、精神的な余裕は、今後もどんどん貧しくなってしまうのではないでしょうか。