自然の優れたデザイン

科学者らが細菌感染を防ぐ物質迷路を発見

ノッティンガム大学の科学者らは、プラスチック上で細菌の増殖能力を大幅に低下させる表面パターンを発見しました。
この研究では、細菌が表面の模様のある溝に遭遇すると、バイオフィルムを形成する能力を失うことが示されています。

カテーテルや呼吸チューブなど、多くの医療用インプラントはプラスチック製で、病院では日常的に使用されています。
細菌がプラスチックの表面に付着してバイオフィルムを形成すると、抗生物質による治療が非常に困難になる場合があります。
しかし、これによって効果的な予防と免疫システムを活性化が期待することができます。

研究チームは、2,000以上のデザインをスクリーニングすることにより、バイオフィルムの形成を防ぐパターンを特定した方法を説明しています。

実は自然界においては、すでにデザインを使って抗菌をする仕組みが存在しています。
有名どころでは、トンボやセミの羽でしょうか。

トンボの羽を電子顕微鏡で見ると、その表面には240ナノメートルの突起がびっしりと並んでいます。
この構造は、単純に表面積を増やすため、まず細菌の吸着量が増加します。
さらに、この構造自体も細菌を引き寄せる力を持っているため、引っかかると最近は身動きができなくなります。
羽のトラップに引っかかってしまうと、細菌は破壊され、死んでしまうのです。

実際に、この構造を利用した製品はすでに実用化されています。
今回の発見は、純粋なデザインによる効果であるため、非常に興味深いところです。

一見、なんでもなさそうに見えても、分からないだけでそこには素晴らしい叡智が隠れています。
護符やまじない、魔法陣等、そういった類も、あながち馬鹿には出来ないかもしれません。