バックボーンの重要性

最近立て続けに鍼をする機会がありました。
鍼という道具はすべて共通していましたが、そのやり方は三者三様でした。

1人目の先生は、西洋医学的な考え方をする先生で、固くなった筋肉を緩めるツールとして鍼を使用していました。
局所的には緩んだ個所もありますが、不自然な緩み方で体のアンバランスを感じました。

2人目の先生は、○○式というやり方をする先生で、お腹を触って状態を判断し、その状態に合わせた鍼の打ち方をしていました。
お腹がすっきりして、体が緩んだ感じがしました。

3人目の先生は、脈を診て、今の体の状態に合わせて1本だけ鍼を打ち、症状を改善していました。
鍼を打たれた瞬間から気が巡るのを感じ、どんどん体が楽になっていくのを感じました。
個人的には一番楽になった印象がありました。

終わった後に、3人目の先生に、なぜ1本だけの鍼でこんなに効果が出るのかということを聞きました。
何かの意図を使ったりすることで、効果を増しているのか思い事を質問投げかけたのです。

その先生は、特に意図を持って鍼を打っているのではなく、打っている時は何も考えていないそうです。
ただ、ツボに対する理解度が、効果の違いを生むのではではないかと答えました。

同じことをしていても、その人の背景にあるもので効果の出方は違います。
言葉ではなかなか説明できるものではありませんが、それは確実に存在するものです。
料理にしても踊りにしても、同じ手順を踏んでいるはずなのに、なぜか初学者とベテランでは差が出てしまいます。
知識や経験、思想等、見えないバックボーンがそれを裏で支えているからでしょう。

オステオパシーは効く治療です。
そして、オステオパシーが効く理由も、テクニックに終始するのではなく、根本に哲学があるからだと思います。
治癒の本質に則った施術であるからこそ、大きな違いが出るのではないでしょうか。