SV40

SV40(シミアンウイルス40)は、サルに感染するDNAウイルスである。
ウイルスが感染すると、ウィルス特有のタンパク質である、ラージT抗原が産生される。

ラージT抗原は、宿主のDNA複製システムを利用し、ウイルスのDNAを効率よく増殖させる抗原である。
細胞は異常増殖してしまうため、がん化が引き起こされる。

[がん抑制遺伝子の不活性化]
p53:
細胞のゲノムに異常が起きた際、細胞増殖を停止させ、アポトーシスを誘導するがん抑制遺伝子。
ラージT抗原はこれに結合して機能を失わせ、細胞の異常増殖を可能にする。

pRB (網膜芽細胞腫タンパク質):
細胞周期を制御し、細胞の無秩序な増殖を防ぐ。
ラージT抗原はpRBを不活化することで、このブレーキを外し、細胞が際限なく増殖できるようにする。