リンパの効果
リンパマッサージ(リンパドレナージ、リンパドレナージュ)が近年、SNSなどで注目されている。
リンパ(リンパ液)の流れをよくすることで、老廃物が排出される、体重が減るなどとうたわれることが多い。リンパに関する医学は新しいものではない。紀元前4世紀にはすでに、ヒポクラテスがリンパ節を観察した記述を残している。
知られている限り初めて「リンパ」という言葉が使われたのは、1600年代のデンマークとスウェーデンだった。
その後まもなく、医学者たちはリンパ系の構造の理解に取り組み始めた。初期の現代的なリンパマッサージ治療の一つは、1930年代にデンマークのエミール・ボダー医師とその妻エストリッドによって開発された。
2人は、体の表面の特定の部分をマッサージするとリンパ節がより反応し、より効率的にむくみが取れることに気付いた。
この手法は1970年代になって北米にも入ってきたと、マンハッタンに拠点を置くリンパセラピストのリザベス・ゴットセゲン氏は言う。
リンパ。
名前は知っていても、その働きは意外と知られていないかもしれません。
簡単に言うと、血管は”血”を流すための通路ですが、リンパは”水”を流すため通路です。
リンパには血液以外の水が流れています。
それでは、リンパはどこにあるのでしょう?
多くの方は、ワキの下や股関節の付け根、アゴの下をイメージするかもしれません。
しかし、残念ながらその答えでは不十分です。
ワキの下等にあるのは、リンパ節です。
リンパは、血管のように体中に張り巡らされています。
リンパ節は、リンパの一部であり、ウィルスや細菌、異物を処理する、リンパにおける関所のような組織です。
感染症や病気の場合、オステオパシーではリンパの流れを良くすることを重視します。
特に、頭、横隔膜、骨盤は、リンパの流れを考える上で、重要度の高い部位です。
リンパを意識して施術をすると、組織が非常に柔らかくなります。
また、私にはできませんが、大先生はリンパを利用して、ガンを治すといいます。
血液の影に隠れがちですが、リンパは、まだまだ可能性に満ちた液体です。

