ムチ打ちは波及する
問診の際に必ずケガの有無を聞くのですが、意外と事故に遭ったことがある人が多いのに驚きます。
ほとんどの方は軽症で済んでいますが、症状的にはムチ打ち症が多い印象です。
ムチ打ち症とは正式名称を頸椎捻挫と言います。
いわゆる首の捻挫なのですが、首に強い衝撃が加わって、首の靭帯や筋肉を傷めてしまうのが原因です。
症状的には、痛みや重だるさ、しびれ等が主な症状です。
しかし、体のつながりを考えると、衝撃の影響は首だけにはとどまりません。
頭がい骨や背骨、仙骨の内側は、硬膜という固い膜で裏打ちされています。
この硬膜は、骨の補強と、中枢神経を保護する役目をしていますが、逆に衝撃を伝えやすくしています。
実際、事故に遭った人の多くは、首だけではなく、腰痛も併発しているケースがほとんどです。
首に伝わった衝撃は、脳はもちろん、腰や骨盤にも伝わり、広い範囲に影響してしまうのです。
どんな症状でもそうですが、決して局所だけ見ていても良くなっていきません。
全体を俯瞰することこそ、症状の解決への道しるべなのです。

