第六の味

味覚には甘い、しょっぱい、すっぱい、苦い、うま味の5つがあることは有名です。
甘味は糖、塩味はナトリウム、旨味はアミノ酸や核酸、苦味や酸味は毒の有無を判断するための感覚です。
味とは、生存戦略として生物が身に着けたものといえるでしょう。

しかし、この他に、最近、カルシウムを感じる感覚器が存在するのではないかと言われています。
第六の味であると言われる、カルシウム味です。

確かに、骨はもちろんとして、筋肉等の代謝においても、カルシウムは必要不可欠です。
カルシウム味があっても決して不思議ではありません。

ラットや鳥類には、元々カルシウムに対する食欲があるといいます。
以前は学習によって認識されていると考えられていましたが、研究によって、口腔内にカルシウムの受容体があることが発見されました。
これによってカルシウム味があるということが発見されたのです。

カルシウムの不足のあるマウスは、カルシウム入りの餌を好んで食べると言います。
面白いのは、一定以上摂取すると、逆に今度はこの餌を食べなくなるそうです。
カルシウムの過剰摂取は問題を起こす危険があるため、きちんとプログラムされているのでしょう。

これらは動物実験の結果であり、人においてはまだよく分かっていません。
しかし、カルシウム味は苦味や酸味として感じると言います。
苦いものや酸っぱいものを欲している時、もしかしたらカルシウムが足りていないのかもしれません。