A.T.スティル自叙伝より

・オステオパシーは本だけでは伝えることはできない。
また、体を詳しく知らない人に対して、分かりやすく教えることはできない。

・オステオパシーで、病気を治すための方法を論文で説こうとしても、解剖学の訓練をしっかり受けていない者に対しては、無意味などころかかえって有害である。
オステオパシーを行う者に対して必要なのは、オステオパシーの哲学である。

・アルコール依存症の人は、すい臓、脾臓、肝臓が本来の機能を果たしていない。
そのため、本来はバランスが保たれるはずの消化液を十分量分泌できず、アルコールなしではいられないのである。

・人間が尊敬すべき唯一の医師は神であり、それはつまり自然である。
人間は体内で作られている薬をよく研究し、それをもっと活用すべきである。

・小さいころから薬は好きではなかった。
10歳頃のことであるが、私はある日頭痛に見舞われた。
その時突然、ブランコに使っていたロープに、首を引っかけて仰向けに寝ることを思いついた。
しばらくして目が覚めると、痛みはすっかり消えていた。

この原理であるが、20年続けきたことでようやく分かった。
後頭部の神経の働きが一時的にストップし、静脈と動脈の流れに調和が生まれたのだ。
それによって安らぎの効果が起きていたのだろう。

動脈は生命、健康、安らぎの河である。
これが澱んだり汚染されると病気が起きるということに、私は確信を持っている。

・動脈の流れ方は絶対的である。
それは、普遍的な法則に従わなけれならず、妨げられてもいけない。
もし妨げられてしまえば、病気になるだろう。

・病気は、体液の循環が滞り、生命のエネルギーの質が低下することによって引き起こされる。

・すべての細胞は、活性、運動、栄養補給など、活動に必要なものを動脈から供給している。
しかし神経は、その動脈の力、活性、栄養をコントロールしている。
さらに、脳は神のドラッグストアである。
全ての体液、化学物質、潤滑油、麻酔、酸とアルカリなど、神が考えた人間の健康と幸福のために必要なものすべてが、そこには備えられている。

・あなたが自然の命令を無視し続けたならば、自然はあなたに痛みを与えるだろう。
それを治したいのであれば、薬を飲むのではなく、熟練した職人に頼んで修理してもらうのが良い。
体が自然の要求に従って働くように調整してもらうと良いだろう。