2000年代の発見

おしっこがしたい。
この感覚は、五感のどれにも当てはまらない感覚です。
実は、この尿意を感じる仕組みが解明されたのは、わりと最近の話です。

こうした感覚は、力学的な刺激を感知するセンサーによってもたらされています。
PIEZO(ピエゾ)という名前のセンサータンパク質です。
ピエゾは、組織の細胞膜に伸び縮みがあったの変化をセンサーし、その情報を脳に伝えています。
膀胱の収縮をピエゾが感知し、その情報を脳に送っていることで、私たちは尿意を催すのです。

ピエゾの働きは膀胱に限った話ではなく、全身の様々な臓器や組織に存在しています。
例えば、肺の伸び縮みを感知していたり、血管内では血圧のモニターをしています。
また、触覚においても重要なセンサーであり、その働きのサポートもしています。

また、ピエゾは痛みにも関係していると考えられています。
炎症性疼痛、神経障害性疼痛、化学性疼痛、そのいずれともピエゾは関わりがあります。
現在、ピエゾをターゲットとした新しい機序の新薬の研究が始まっているそうです。

まだまだ謎な部分の多い分、逆に非常に可能性に満ちた物質とも言えるでしょう。
今後の研究成果に、ゼヒ期待をしたいところです。