グロインペイン

【グロイペイン症候群】
股関節や足の付け根に痛みや不快感を引き起こす症状の総称である。
鼠径部痛症候群とも言われる。
(groin:股間 pain:痛み)

【原因】
股関節の問題:関節炎、臼蓋形成不全、インピンジメントなど
筋肉や腱の損傷:大腿内転筋の損傷、恥骨結合炎、腸腰筋炎など
神経の圧迫:閉鎖神経、大腿神経など
内臓の疾患:鼠径ヘルニア、精巣腫瘍など

【症状】
鼠径部、太ももの内側、下腹部への痛み
運動時の痛み
圧痛
可動域制限
恥骨部の違和感など


【診断】
問診、診察、画像検査(レントゲン、MRI、超音波エコーなど)

【治療】
軽症の場合はスポーツの中止、安静、保存療法などで1~2か月で改善がみられる。
重症の場合は改善までに数か月を要することがある。
圧迫、テーピング、消炎鎮痛薬、理学療法、注射が治療として一般的である。
改善が見られない場合は手術を行うこともある。

【考察】
身体には衝撃を相殺する仕組みがある。
足首や膝、腰や股関節、各々の関節の遊びはそれを受け止めるために緩衝材としても機能している。

運動のし過ぎや負荷のかけ過ぎは、絶対的に影響はしているだろう。
しかし、同じ負荷をかけたとしても、全員がグロインペインを発症するわけではない。
やはり負担がかかってしまう特異的な何かが、身体に起きているとみるのが筋だろう。

私の経験だと、足首の代償による負荷の増大、骨盤内蔵部の組織の固さは影響が大きいような印象がある。
骨折の痕跡等の過去のケガによる影響も見逃すことはできない。

筋肉が痛い、神経の圧迫などは、ただそこに起きている症状を解説したに過ぎない。
痛みのその先にこそ、本当の原因が隠されているだろう。