読書録 vol.4
明治維新という名の洗脳 苫米地英人
坂本龍馬、西郷隆盛、高杉晋作、勝海舟、伊藤博文、名前を出せばキリがないが、幕末から明治にかけてのこの時代、多くの偉人たちが活躍し、日本を近代化へと導いた。日本人にも大変人気のある時代である。
しかし著者は、その日本人の歴史観に異を唱え、お金の流れという視点から歴史を解釈した。著者によると明治維新は諸外国によって導かれたものだという。
いつの時代も戦争にはカネが必要である。幕末から明治にかけて、各地で多くの争いが起こり、それに伴い大量のカネが必要になった。当時であっても、最新の兵器は決して安い代物ではない。当時の日本は政局が不安定で、財政的にもひっ迫した状況だったという。そんな状態にも関わらず、武器を大量に輸入できたのは、表には出ないカネの流れがあり、カネにまつわる国を巻き込んだ色々な思惑があったからだという。
歴史を紐解くと、明治維新に関わっていた人物は、皆、諸外国のエージェントとの繋がりがあり、ヨーロッパの思想に影響され、結局はその思惑通りに動かされていたという。日本人の手によって近代化したのではなく、ヨーロッパの支配者層の手のひらの上で転がされて、都合よく近代化させられたのだ。連中からすると、極東の日本など、カネを得るための装置にしか過ぎなかったのだ。
しかし、今も状況は同じだ。日本はカネを得るための装置であり続けていて、それは今も続いている。
世界はカネによって支配されていて、すでに富裕層によって強固なシステムが形作られている。
日本は戦争に負け、アメリカの教育によって、180度思想を変えられてしまった。原爆を落とされて、自虐感を植え付けられ、自国に誇りを持てなくなってしまった。原爆を落とされたのは日本が悪い?日本に原因がないとは思わない。しかし、原爆に関しては、あのような大量破壊兵器を落としたアメリカが、100%悪いに決まっている。
現在もコロナを介して同じことが起こっているが、いまだに戦後の洗脳から抜け出せていない。今の現状に異を唱えない国民が多いことが、それを如実に物語っているだろう。
大変面白かった。自分が日本に誇りを持っていて、日本人であることを再確認させてくれる一冊。

